「世界の工場体験記」

中国・深センテクノセンターでのインターンシップを終えて

愛知大学経済学部4年 近藤 誠

私はこのインターンシップを終えて多くのことを学びました。一番成長できたと思うことは、学生同士で毎晩のように語り合ったことです。その内容は、今日一日工場を回って分かった事や疑問に思ったこと感じたことをはじめ、時には話が弾み日本の政治や教育問題煮まで発展することもありました。そして色々な観点から物事を見ることができました。私は今までこのような話し合いをしたことがなかったのでとても新鮮で勉強になりました。

このインターンシップでワーカーさんの生活を体験できました。私は今まで中国人に対するイメージが、1、人に冷たく2、面倒くさがり3、自分勝手というような勝手な悪いイメージができていました。しかし、一緒に働いて生活を共にするにあたって全く逆のことに気づきました。仕事は、宮川香港さんのライン実習に2回ほど参加させていただきました。そのときに、ラインの班長さんが丁寧に教えてくださったり、隣になったワーカーさんが話しかけてきてくれたりしました。彼女たちは何も分からない僕たちに笑顔で教えてくれました。宿舎ではモリテックスさんのワーカー寮に泊まらせていただきました。その寮で私は初めて水シャワーを浴びました。洗濯も自分の手で洗いました、今まで手で洗ったことがなかた私にはとても辛かったです。そこで改めて自分の育ってきた環境がいかに幸せかということを痛感しました。

もちろん、工場見学もさせていただきました。各テナントさん事に向上の雰囲気が違いました。特に宮川香港さんを初めて見たときはワーカーさんの多さとラインの長さにびっくりしました。しかもその作業の細かさに感動をしました。モリテックスの工場長さんにも建物の上から下までの工場説明をしていただきとても感謝しています。

石井さんにもとても感謝しています。食事会を2回も開いていただいて、工員の方とよりいっそう中が深まりました。

ここに来て成長したことばかりではありません。自分の情けなさにもとても失望しました。自分は中国の現実を何も分かっておらず。せっかく工場長の皆さんやTNCの皆さんが時間をつくっていただいているのになにもしつもんができなく、勉強不足なことを強く反省しています。

この2週間で分かった事は、やはり中国語というものは現地の人とのコミュニケーションをとる上で最低限必要なものであり出来で当たり前のような気がします。私は、これから半年間中国に留学する予定です。そのうえで自分は何のために中国語を学ぶのか改めて見直す必要があったので、社会で使えるレベルまで勉強したいです。そして会社や工場までの仕組みなども勉強できたらやいと思いました。

最後に、このような機会を与えてくださった石井さんを始めTNCの皆様、忙しい仕事の合間に取材させていただいてありがとうございました。本当に感謝しております。

2003年8月30日